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緑内障の定義は、視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とします。

簡単に云うと、視神経と視野に異常があるために、目の神経が痛んでしまう病気です。原因は、眼圧が高いことによります。

2000~2001年に実施された疫学調査で、40歳以上の日本人のうち20人に1人は緑内障と診断されました。

また、高齢者ほど緑内障になる割合は増加します。(多治見市調査)

症状として、目の奥の痛み、充血、視野欠損、かすみ目、視力低下。

眼底には、視神経乳頭陥凹拡大、視神経線維欠損(NFLD)、視神経萎縮の所見が見られます。

また、正常な眼圧でも同様に神経が痛むことがあり、正常眼圧緑内障と診断されます。

最近では、OCT上で異常が見つかり、視野が正常な緑内障もあります=前視野緑内障

rim​菲薄化

●黄色の丸が大きくなる=視神経乳頭陥凹拡大

​●オレンジの幅が狭くなる=rimの菲薄化

●中心に集まる血管が外側に広がる

●外側の血管が、rimに押し付けられたり、rimの後ろに隠れたりする

A

B

B

A

眼底の視神経線維欠損(NFLD)に一致して、OCT上に赤色として、網膜神経線維の厚み低下がみられます。

それに一致して、視野異常(暗点、黒)が出現します。NFLDの位置と視野欠損の場所は、上下逆(B)になります。

別症例:右眼底カメラにてNFLD、

OCTにて、下に赤い部分、

視野検査にて水平より上視野欠損。

網膜神経障害と視野欠損の場所は、上下逆です。

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